不調和
「 私とお前の調和が取れていないのが悪い 」
掠れ飛びそうな意識の中で、愛しい人の声だけが脳に直接響く。
喉の奥だけで笑ったような低い声がひんやりとした室内に響いた。
遠くに見える柱時計が告げる時刻はもうじき早朝4時。
外はやんわりと白み始めて、気の早い鳥たちが羽ばたき、さえずる声が今にも聞こえて来そうなほどの雰囲気が伝わってくる。
硬く指で握り締めて居た筈のシーツはいつの間にか手元を離れ、皺を作った状態で遥か上方に形を形成したまま残っている。
すがれる物が無くて、無意識に腕を伸ばせば、その腕を強引に捕まれてベットへと引き戻される。
瞬間、ぐいっと強く、一際奥に起立したモノが押し入ってきて、裂ける様な感覚が走ると共に、脳が痛みを感じる前に揺すられて生まれる快楽に身を委ねてしま
う。
「 …っんっ…ぁぁっ…、あぁ…んんっ… 」
引っ切り無しに口から出るのは甘味を帯びた嬌声と、艶めいた喘声だけであった。
もうどれだけ長い間抱かれていたのかすら覚えてはいない。
逢う時間と期間が短いだけに、同じ時間は、限られた単位でしか過ごせない為か、逢えば必ずと言っていいほど、ルシウスは
をその腕に抱いた。
が未だ幼いという事など全く関係が無いように、ルシウスは
に快楽を教え込み、その幼い躰を自分だけに従う従順な躰へと躾け上げた。
そのお陰か天性のモノなのか、敏感過ぎるほどに敏感な
の躰は、ルシウスが望んだように成長を遂げ、ルシウスを喜ばせた。
ルシウスの声を聞けば躰が自然に反応を示し、
ルシウスに見つめられるだけで躰が疼き、
ルシウスに触れられるだけで、その躰は抑えが効かなくなるほどに戦慄き、歓喜に震え上がる。
「 …もう満足か? 」
涙を瞳に浮かべ、喘ぐことしかできない
を満足そうに見下ろして、ルシウスは冷たい声でそう告げた。
声を出すことが苦痛なのか、うまく発音出来ないのか、
はルシウスの言葉にしきりに首を立てに振るだけであった。
仕方ない、という様にルシウスが眼下を見下ろすと、繋がっている箇所からはひっきり無しに蜜が溢れ出し、ぐちゅっと云う卑猥な音が聞こえ続ける。
その少し上にある紅い蕾はふっくらと充血して酷く美味しそうに熟れている。
ピクピクと小さく震えているソコは、ルシウスからの愛撫を待ち侘びている様な、現在の快楽に身を委ねて満足しているような事が伺える。
主の意思とは反するその可愛らしい反応に、ルシウスはニヤリと口端を歪めた。
「 嘘は吐くな、と何回言われた? 」
冷たい瞳で見下ろして、冷たく吐いた言葉に
がビクリと躰を竦ませた矢先に、ルシウスは自身の指をペロリと嘗める。
そのまま濡れた指先で、ふっくらと上に勃起つ果実を潰す様に摘み上げると指先に力を入れる。
「 きゃぁ……っ……んっ… 」
快楽の根源を強く摘まれ、背中から一気に快楽が突き抜けた。
細くて白い首が反り返り、ルシウスの片手にぐいっと爪が突き刺さる。
ビクビクと躰を震わせて、
が物凄い量の快楽に身を委ねると、それを見計らってルシウスは律動を強める。
果てたばかりの
の躰は、血の流れも呼吸も不規則なままで、収縮をしきりに繰り返すナカはルシウスを更に奥へと誘い込むようにヒク付くばかりで。
が瞳に涙を浮かべて「許してほしい」と訴えてもルシウスは、自身が満足するまでは決してその躰を離すことは無かった。
口では冷たい言葉を吐きつつも、時折愛しむ様に
の髪を撫でてやり、汗ばんだ額に優しくキスを落としてやる。
「 こんな様では私を満足させることなど出来ぬぞ 」
「 …あぁ…んん、あぁん、…やぁっ… 」
苦しいほどに突き上げられるのに、躰に走るのは想像を絶する快楽だけで、
は意識さえ手放してしまいそうになる。
ルシウスはいつも、
が意識を手放す間際、ギリギリのライン上でようやくその躰を解放する。
一回の情交で、ルシウスが一度だけ達するのに比べ、
はその10倍程度も絶頂へと追い上げられる。
我慢して、耐えてみても所詮年の離れた熟練者であるルシウスの手にかかれば、幼い躰など直ぐに追い上げられて面白いようにイカせられてしまう。
自分で自分の躰を制御できなくなるということは非常に恐ろしいことで、初めの内こそ泣くばかりであったけれど、今となっては、ルシウスの与えてくれる絶頂
に身を委ねることが一番楽なのだと思い知らされる。
「 もう少し我慢出来る躰になって貰いたいものだな。
さすれば、
とてイキ疲れることもないであろうに 」
さも面白いと言った様にルシウスがそう告げる。
言葉を紡ぐその瞬間も
への愛撫の手は休めることを知らず、言葉を言い終えた後には、成長しきっていない白く控えめな胸の頂にある桃色の果実をゆっくりと舌先
で嘗め上げる。
絡めるように嘗めてやり、軽く歯を立ててやると、躰は快楽に震え、愛撫を強請る様に腰が揺らめく。
引っ切り無しに蜜を溢れさせる箇所は留まる所を知らず、貧欲にルシウス自身を銜え込む。
頬を上気させ、「厭だ」と否定しても快楽に溺れていく愛しい恋人をその腕に抱きながら、ルシウスは満足そうに表情を和らげる。
「 ああんっ…っ……ぁぁんっ…… 」
消えては押し寄せる絶え間ない快楽の波に身を委ねる事しか出来ない
は、縋る様にルシウスの指を握り締める。
啼かされ続けて、声さえ枯れてしまう位に掻き抱かれて、満足するまで離されることの無い彼との情交は、
にとって想像以上の代物で。
毎回毎回繰り返されれば慣れてしまうような気さえするのだけれど、昨日より今日、今日より明日…という無限の向上が輪の様に連鎖して
の躰に巻きついて離れない。
耳元で囁かれて、少し乱暴にされても喜びの反応をしてしまう卑猥な自分に愛想尽きさえしてしまうけれど、愛しい人がそれを望んでいるなら仕方ないと思い知
らされる。
実際、
はルシウスのことが大好きで仕方ないのは事実な事で。
「 仕方ない…、此方へ来い 」
「 ひゃぁぁんっ…っ…んっ 」
ぐいっと腕を捕まれて、浮いた腰を引き上げられてルシウスが組み敷いた胡坐の上にそのまま座らされる。
既に痛いほど起立したモノを銜え込んでいるソコは、更に奥へとルシウス自身を銜え込んでしまう。
自身の体重も加算されてより深く突き刺さるソレは既に、
を厭というほど啼かせ続けていた。
連結部分からはじゅぷん、と云う卑猥な音が絶え間なく聞こえ続け、小振りな胸に添えられた指先は桃色の果実を弄ぶ。
ゆっくりと上ってきた熱い舌先は小さな耳に行き着き、耳朶を柔らかく挟み込むと、甘噛みを加える。
時間が経過するごとに張り詰めてゆくルシウス自身が、
のナカで更に大きくなる。
「 んんっ……、ルシ…ウス…っ、もう、もう…許してぇ…っ… 」
止むことの無い律動と、絶えることの無い快楽、惑わし続けられる躰に、幼い自分。
何もかもがアンバランスで、それがかえって
の心に快楽を産み付けてゆく。
止まることの無い涙をルシウスは舌先で嘗め採ってやり、引きかけている腰を更に自分の体のほうへと近づける。
細い腰を両手で掴み、揺れる白い胸を満足そうに見下ろして、律動を早める。
「 誠、仕方の無い子だな、お前は。 」
困ったような口ぶりではなく、寧ろ嘲る様な口調でルシウスは何度目かの絶頂へと
を追い上げてやると共に、自分も解放への階段を上り始める。
ぎゅいぎゅいと締め付ける質の良いソコから溢れ出す蜜は既に白い白濁を帯び始めていて、
も絶頂以上の先へと上り詰めていることを如実に示している。
熱く濡れそぼったソコのナカでも一際熱く膨らんでいる処を集中的に突いてやると、
は快楽に声すら上げられないのか、しきりに掠れた声を上げた。
甘い嬌声と、甘い吐息。
薫る甘い香りに
の涙に彩られ、快楽に溺れる可愛い躰。
それらを独り占めできる事への優越感がルシウスを一気に支配者へと変貌させた。
「 …
… 」
「 あんっ……ぁぁんっ…ぁぁっ… 」
低いけれど良く通るルシウスの声が
の耳元を掠める。
陥落しそうな意識の中に聞こえる愛しい人の声がはっきり鮮明に届いたとき、
のナカが一際大きなモノで埋め尽くされた。
上り詰めたルシウスが解放するその前に、
は甘い嬌声を上げながらその意識を手放していた。
* * *
「 やはり、無理をさせすぎたか… 」
腕の中にぐったりと倒れて意識を失った
を、ルシウスはベットへと運ぶ。
濡れた熱いタオルで身体を拭いてやり、きちんと服を着せてやると自分もシャワーを浴びるためにバスルームへと向かう。
熱いシャワーで身体を流した後で、ルシウスは自分の腕の中で
を寝かせると暫しの休息を取る。
それは
と情交を重ねる上で毎回当たり前の様に行われることで。
「 お前を愛しているから…
私はこうもお前を必要とするのだろうな 」
涙に濡れた
の瞳に優しくキスを落として、ルシウスは眠りに付く。
この台詞を
が聞くことは無い。
が意識を手放しているときにだけ彼女に投げかけられる言葉なのだから。
■ あとがき ■
80000hitリクエスト 榊 一葉 様へ捧げますv
リクエスト内容は…
殿下は鬼畜・・・・だけど、ほんの少し優しめ
…鬼畜…?やさしめ…?
リク内容をいい様にシカトしまくっている気がしてなりません(汗)
あぁぁ、申し訳ありませんです。
久しぶりの裏リクに…どうやら腕がいつも以上に鈍ってしまっています。
こうなったら練習あるのみですね!!
まずはイメージトレーニングでしょう(爆)
一葉さん、書き直し承りますので、お気軽にお申し付けくださいませv
こんな夢でも宜しければ進呈させてくださいませ。
それでは、リクエスト有難うございましたvv
++++ この作品は榊 一葉様のみお持ち帰り可能です ++++
back