エゴイスト





ちらりと風情たっぷりに窓奥には粉雪が降り注ぎ、明日には雪だるまが作れるだろうかと思う程に絶え間無く白い世界が作られていた。
凛と空気の張り詰めた音や、氷点下の気候の中水分を含んだ何かが瞬時に氷りに替わる瞬間の音さえ聞こえそうな程に酷く静かで、滔々とした雰囲気に包まれ る。
クリスマス休暇に入ったホグワーツ、蛻の殻状態の学校は何の事は無い、大広間で開催されている壮大なパーティに皆が出席しているだけの事。
毎年恒例行事の様暗黙の了解とばかりにホグワーツに残る教員生徒達が賑わう中、何処を捜しても魔法薬学教授とスリザリンの幼姫は見当たらない。
けれども目の前の豪勢な食事、演出、イベントにと生徒も教師も誰も気付く者は居なかった。
…寧ろ、気付かない方が好都合だったのかもしれない。






「 や、め…っ、ダメ、ダメ……っ、イヤぁっ 」






誰も通らない廊下、誰の気配も感じられぬ地下牢に澄んだ透明な甘い声が響いていた。
火のくべられた暖炉の灯りだけで照らされた室内、薄汚い褪せた色の石壁に映し出されるのは重なる様な二つの揺らぐ影。
バチバチと薪の焼け折れる音、燃え上がる劫火の如き炎の音を立てる中に響いた声は酷く濡れた様な艶めいた嬌声。
声を殺す様に必死に手を口元に置いた様が伺えて、其れを覆すことも無く少女に重なった男は面白そうに一瞥して顕わに為っている肌に指先を這わせた。
ベットでもソファーでも無い、唯の私的所有物の古びた机の上、其処で少女は男に組み敷かれていた。
12月24日午後18時30分、魔法薬学教授セブルス・スネイプの自室で行われていたのは、スリザリンの幼姫と呼ばれたとの紛れも無い秘 密の逢瀬。






「 ほぉ…厭、だと?この様な痴態を晒して置きながら良くもそんな事を。 」


「 あ、ァ、あ…… 」






薄紫瞳に薄く水を張って、其れでも恍惚とした表情の侭助けを求める様に伸ばされた手を縫い止める様に片手で掴み上げては、細く薄くスネイプが哂う。
大腿を這っていた指先は滑々とした柔肌とは異質の物質を探り当てると、慣れた手付きで器用に固く留められた金属釦を外す。
パチリと微かな音がして、綻んだのは黒いショーツの片側。
捲り上げられたスカートの下に見える其れ、幼い身体には酷く不釣合いな妖艶さを醸し出すガーターベルトが。
ガーターベルトの付け根部分で留められる形のデザインのショーツはスネイプの手によって片側だけ外され、通常以上に淫らな情景を鮮明に映し出していた。
純白の雪の様に白く滑らかな肌に、漆黒のガーターベルト。余りに似合いすぎる其のコントラストに、流石のスネイプも息を呑んだ。






「 もうっ…やあっ… 」







しっとりと濡れ悦楽を露わにする箇所を指で撫ぜ上げて前兆無く指を挿し入れる。
普段ならば少しは慣らしてやろうかと思う愛撫も、逸る気持ちを抑えられぬ幼子の様に対して施して遣らぬ侭に。
けれども慣らされた幼い身体、シチュエーションとガーターベルトが手伝ってか普段以上にのソコは快楽を求める様に戦慄く。
容易く指を飲み込んで緊張したソコを、今度は何度と無く舌で嬲る。時には身体の内まで潜り込ませ、静かな部屋に響き渡らせる様湿った音を立てて口付けて。
快感を煽る様に苛って遣れば、瞳に涙を浮かべたが其れから逃げようと身体をくねらせる。
逃がすかとばかりにグイと奥深くまで指を突き入れれて、悲鳴が甘い嬌声と混じって咽喉奥から毀れ漏れた。
愕く程狭いソコに行き着いた指は執拗に同じ箇所を撫で擦り、蕩けた狭間に常温を超える様な熱さを持った舌が差し込まれる。






「 ひゃあっ…んっ…も、… 」


「 ガーターベルトで我輩を煽ったつもりだろうが…逆効果だな。
 歯止めが利かなく分、自分で後始末をし給え。 」


「 やっ…助け…っ 」






悲鳴は直ぐに甘い嬌声へと変化する。
随分と勝手な物言いの筈の台詞が、鼓膜から届く時には酷く心地の良いものにしか響かない。
どうしようもない位に溺れてしまっているのは自分だと、其れを悟られない為に口に含んだ最大の快楽を齎すモノに舌を這わせる。
ビクリと震えて手繰り寄せる様に髪を掴まれ、閉じ掛けていた両足が自然と綻んでいく其の様。
自分だけが見ることの出来る最愛の人間の痴態を目の前に、こう云う風に仕込んだのは紛れも無い自分だと腹の中で笑いながら完膚なきまでにを快楽の底 に叩き落す。
助けてくれと懇願され、瞳に涙を浮かべて嘆泣の声を上げられても決して許しては遣らない。







「 出来んな、我輩はそんなに優しく等無い。 」


「 や……あぁぁっ… 」






最終宣告、其れでも許してやる気は毛頭無くて、細い腰を掴んで猛る自身を躊躇も無く一気に最奥へと突き挿入れた。
息を吐く暇さえ与えぬ侭鈍い動きで突いてみれば、幼い身体には恐怖と快楽の入り混じった感覚が支配して、震える身体が喉を押して濡れた声を上げさせた。
抱き込む様に無理やりに腰を掴まれ、容赦なく奥底を捏ねられる。
熟れて柔らかく食い閉める粘膜は、幾度も抜き出し貫かれる度に蕩け出して、更なる快楽をとスネイプに齎した。
朦朧とする意識の中、擡げた視線を投げる様に下に置けば映し出された余りに淫らな情景には悲痛な声を上げる。






「 や、やあぁっ… 」







薄っすらと浮かび上がった虚ろな眼球の裏、浮かび上がる光景は片足を立てて着衣の侭スネイプを受け入れるその姿。
捲れ上がったスカートは本来の機能を半分以下にしか果たして居らず、折りたたまれた箇所からは黒のガーターベルトが見える。
半分外されたショーツも其の侭にスネイプの首裏に腕を回して縋り付く様に貪る其の様は、卑猥だと侮蔑されても何等可笑しくは無い。
直ぐ様に視線を逸らしたいこの状況、居たたまれない其の羞恥に全身が熱くなるのを感じて身を捩ろうとすれば、真っ向から目が合う。
羞恥に苛まれる痴態を晒したを堪能するかの様に、スネイプは唯満足そうにニヤリと哂った。






「 も、…許してぇ…っ… 」






粘膜が擦り切れそうな痛みは次第に麻痺して、脳内を這い回るのは快楽のみ。
一突きされる度に戦慄く最奥、其れを恥とも思わなくなる程精神は乱れ呼吸も乱れる。
意識を手離したら二度と戻って来れなくなりそうな境地に叩き込まれる感覚は、どれだけ身体をあわせても慣れる事等無く、それどころか快楽を覚え始めたこの 身体は執拗に其れを求めて止まない。
スネイプの方はと言えば、変る事無く自分が満足するまで決しての身体を離す事は無かった。
ギリギリ迄追い詰めては手の届く範囲に獲物を逃がす捕獲手の様な状況下、組み敷いたが縋り付く様に伸ばした指先に指を絡めて宥めてやる。
簡単には達しさせないと、言葉よりも強く瞳が物語っていた。






「 ひゃあっ…んっ…-------ッ 」






意識を手離さざるを得ない状況下に追い込まれ、瞳を閉じる其の刹那、如何仕様も無い位の愛しさが瞼の奥に焼き付いて離れない。
出来れば行為の其の後も意識を保っていたいと思うのは何時もの事で、結局今日も其の小さな願いは叶えられない。
遠退く意識の果てで愛しそうにを見詰める其の一瞬のスネイプの笑みを、が見ることは無い。






まどろみの中に身体毎叩き込まれた其の後は、愛しい者に抱かれながら眠りに堕ちる。
目覚めるのは、白銀世界が太陽の艶耀に照らし出される頃。 








後書き

抹茶さん主催のgarterbelt festival 2に捧げさせて頂いたスネイプ夢です。
タダ遣ってるだけっちゃーやってるだけのなんとも言い訳もコメントもし難い夢です(汗)
チラリズムではないですが、見え隠れするガーターベルトはどうしてああも魅力的なのかと沸々と疑問に思う今日この頃(笑)





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