スカート
「 セブルスーッッ!! 」
「 …何かね、人の部屋の扉を蹴り破らんばかりの勢いで息を切らせて。 」
パタパタと駆けて来る独特の足音を聞きながら、先の授業で集めたレポートに赤を入れていた矢先の事。
授業中から何処と無く機嫌が悪いオーラを出しながら魔法薬調合していたスネイプの恋人が、放課後に怒涛の勢いで地下室に押し入ってきた。
普段でも変わる事無く放課後はスネイプの地下室に居る恋人であるが、今日ばかりはその時刻の早さも足取りも表情も異なる。
天津さえ、第一声が余りにも怒声を伴ったモノであった為に、流石のスネイプも指に置いた羽ペンのインクを潰しかけた。
背に流れる冷たいものを感じながら、己が今日一日何か彼女の気に障る行為をしたであろうかと一瞬で思いを侍らせる。
「 そりゃあ、扉も蹴りたくなるわよ…!! 今日ずっと、見ていたでしょう!!? 」
「 …見ていた…?何をかね? 」
「 今日の授業中、ずっと見てたんでしょう?そうなんでしょう…!? 」
「 、落ち着き給え。我輩が授業中に何を見ていたと言うのかね? 」
「 すっ呆けないでよ…!!
今日の授業中、スリザリン寮の子のスカートの中を見ていたでしょう…!!? 」
「 ……は? 」
「 だから…
最近妙にセブルスに気があるって有名なスリザリンの子の短〜いスカートの中、
さり気無く”わかりませ〜ん”とか猫撫で声使ってセブルス呼んで、態とモノを落して拾ったり、
短いスカート強調させる様な行動の合間、セブルス絶対スカートの中のパンツ見てたでしょう!!? 」
ゼイゼイと息を吸っては吐くを見ながら呆気に取られて物が言えぬ我輩。
息を切らせ胸を抑えながら肩で息をするほど一気に喋りきったに、返す言葉云々よりも真っ赤な顔をしながら怒っている様に見えて何処と無く哀しそうな表情を浮かべる様に思わず苦笑する。
滑稽に見えた訳では無いが其れでも、起こり得ることの無い心配をする幼い恋人の戯言が少なからず可愛らしい。
潰しかけたインクを壷に戻してやってから、呼んでも多分来る事は無いであろう可愛らしい恋人の為に我輩は静かに席を立つ。
その行動の様をゆっくりとは瞳だけで追う。
「 成る程。最近妙にスカートの丈を短くしていると思っていたがそう云う意図が有ったとはな。
だが、勘違いして貰っては困る。我輩は見て等居ない。 」
「 …嘘。 だってロンが言ってたもの。
短いスカートは男の人が喜ぶモノだって。 だからきっとセブルスも…
其れに、セブルスは長いスカートよりも短いほうがイイって顔してるもん!!
」
「 ………人を如何云う瞳で見ているのかね、お前は。
其処まで我輩を沿う見ているのならば、何故はスカートの丈を短くしないのかね。
我輩が短いスカートを好むのだと思っているのならば短くする筈であろう? 」
さらりと風に流れるプリーツは、スリザリンの女と比べれば聊か場違いな程に長い。
とは言え、あの女が短すぎるだけで、のスカートの丈は新入生の其れと比べれば短いといえる。
決して短いとは断言できない長さでは有るが、莫迦みたいに長すぎるという事も無い。
強いて言えば、の細い体型とスカートの長さ、小柄な身体と共鳴するかの様に似合った丈であると言える。
「 わっ…私は…短くなんてしないわよ、幾らセブルスが望んだって。
第一…、
この奇怪なホグワーツの中を移動するだけであんな短いスカートだったら他の人にも見えちゃうじゃない。
実際、私も何回か彼女のスカートの中が見えたことも有ったし…
セブルスになら未だしも、他の人に見られるなんて絶対に厭。 」
むやみやたらに見せられる程上等のパンツも無ければ見せられもしないわよ、との棄て台詞までご丁寧に付けてはセブルスを睨んだ。
勿論、今回の事は確実に濡れ衣であるセブルスが負ける筈等無い。
それどころか、の言葉にニヤリと口角を歪めながら後ろ手で杖を取り出して部屋の鍵に施錠を。
カチャリと響いた音にがはっと後ろを振り向くけれども、最早時遅し。
スローモーションの様にゆっくりと近づくセブルスに、引き攣った表情を見せる。
の長年の勘が告げるのだろう、逃げたほうが良い、と。
無論、逃がす筈等無いという事も判っているであろう。
「 さて、。
無実の罪を着せた挙句に侮蔑までしてくれたこの結末、如何迎えたいかね? 」
「 …い、いえ…あの決して侮蔑したつもりでは… 」
「 言い訳は要らぬ。勿論、償いはすべきである事位は承知しているだろう? 」
揺れたスカートから覗く白い足を撫で上げる。
指先に吸い付くような滑らかで柔らかい感触が伝わると同時に、ピクリとの身体が跳ねるのが伝わる。
ヒラリと舞う様に流れたスカートの裾からそっと手を差し入れてやれば、羞恥にの表情に紅が走り。
徐々に、けれど確実に上部に上り距離を縮める指先はまるで別人の者のようにの身体を這う。
ふるふると震えた睫に口付けを落したら、其処から全てが始まる。
「 我輩だけには見せてくれるのであろう? 」
遠くに響く言葉の枯葉で、は痛切に後悔する。
己が口走ってしまった事は勿論の事、誤解しすぎた出来事を。
妖艶な笑みで微笑まれながら、其れでもやはりスカートの中を見ていなかったのだという安堵感に包まれている事は一生の心の中で留められる事となる。
すとん、と軽い音を立てながら落されたスカートはだらしなく片足に引っ掛った侭淫らな情景を作り出す。
落された地下室の明かりは、その日一晩中付く事は無かった。
□ あとがき □
高校時代、莫迦みたいにスカートを短くしていたのは紛れも無くこの私です(笑)
あの頃は若かった…うん。
今では考えられ無い程に短いスカートでもバンバンでしたから(爆)!
…と言っても、下にハーフパンツはいてたので絶対にパンツだけは見えなかったと思います(笑)。
それにしても、スネイプ教授が微妙にスケベジジイ的発言してますね…(汗)
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