「Numbering」
「私って、先生の中で何番目の彼女ですか?」
ニコニコと屈託の無い笑顔で、さらりとそんな事を言ってのけるは、多分普通はそんな事は恋人に聞いてはならないという事を知らないのだろう。
「聞いてどうするのかね?」
淹れたばかりの紅茶を飲みながら、我輩は溜息と共にそう答える。
が恋愛に関して何かを聞いてくる時は、決まって誰かから何か要らぬ事を吹き込まれたからであって、その内容には毎回壮絶な溜息をつくことになる。
この前も笑顔で 『************(自主規制)』ってなんですか? と聞く始末。
冷や汗を掻くのはいつも我輩で、聞いた当の本人は意味すらわからず笑顔で聞いてくる。
非常に困ったものである。
「えーっと、私は先生が初恋なんですよ、
先生の初恋は私でないにしても…私は、先生が付き合った人の中で何番目かな?
って思ったんです」
は笑顔を崩すことなくそう述べて、我輩の首に腕を回してきた。
耳元で、「どうなんですか?」と問いながら。
「自分が何番目か…
そんなに気になる事かね?」
眉をピクリと上にあげてみせても、当のには全く効果が無いようで。
答えを聞くまでは意地でも離す気は無いらしい。
所詮は、13歳の子どもなのだ。
幾ら頭が良くて、知識に長けていたとしても、歳の差は埋められはしないし、我輩に勝てるような口も持ってはいない。
「勿論です!!
先生の中でナンバーワンだったら…うれしいなv」
ほら、そう言うところが稚拙だというのだ。
まぁ、可愛らしくも有るが。
「残念ながら、Number Oneではない」
そう言ってやると、直に目を伏せてしょげる。
捨てられた子犬のような目をして、じっと我輩を見つめる。
そんな顔をしても、我輩の意見は変わらない。
「Number Oneではなく、Only Oneなのだからな。」
意地悪な応えを言ってやると、は直に顔を上げて満面の笑みを浮かべる。
ころころ表情の変わる、面白い生き物だ。
我輩が”嫌い”だと言ったらこの娘はどんな反応を示すのだろうか。
そう、例えば…
に向って、”Worst One” だと言ったらば…。
「私も先生が最初で最後の一番ですよv」
まぁ、そんな日は来ないだろうがな。
□ あとがき □
なんか…安っぽいドラマ仕立てになってしまいました(汗
教授が付き合った人って…一体何人位いるんでしょうかね?
非常に気になるところですが(爆笑
因みに、情報学科の私は、「ナンバリング」で「ナンバリングシステム」を思い出してテストに慌てた記憶がカムバックしてきました(笑
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